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理学療法の定義については、WHO(世界保健機関)が「運動療法、熱、低温、光、水、電気、マッサージなどを用いる身体的治療の科学および技術であり、治療目的は鎮痛、循環促進、障害の防止と矯正、筋力の可動性・協同性などの最大限の回復を図る療法である」と規定しています。
生体は、光線や気圧、温度や湿度などさまざまな外部の刺激に取り巻かれていますがこれらの刺激に対して反応し、外部の環境との調和を保って生命を維持し、発展させようとするのです。
理学療法ではこれらの刺激、つまり自然エネルギーを活用するばかりでなく、より強力な人工エネルギーを作り出し、これを用いて治療効果を促進しようとするものです。
理学療法の範囲や分類については、広義の物理療法のうちの医学的リハビリテーション部門にあたるとする説もありますが、これは必ずしも確定的なものではありません。
本書では、予防・診療・リハビリテーション・後療法の全域にわたる物理療法としてとらえています。
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