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医療機器の役割

 生体は、体温・血圧・脈拍などあらゆる生理機能を自動的に調整して、内部環境の恒常性(ホメオスターシス)を保って健康を維持しますが、何らかの理由でこのバランスが崩れ、調整機能が失われると病気になります。
 理学療法は、この崩れたバランスを回復させるために、体表面にゆるやかな継続的刺激を加え、血液やリンパの循環を促し、神経や筋肉の働きを調整して生体のひずみを取り、反応の生常化を図るのです。
 理学療法の対象となるのは、長期にわたって機能障奮を起こしている慢性病患者が主なものですが、理学療法は、これらの人びとに対し人間の体にもともと備わっている自然治癒力を呼び起こし、衰えた機能を回復させるものです。
 理学療法は、病気の原因を、化学療法や手術療法によって取り除こうとするのとは異り、生体フィードバックの賦活(ふかつ)を目的とするものです。
 生体フイードバックとは、生体の自動制御機構のことをいいます。体には、血圧・血糖・心拍・腑拍などを一定に保とうとする作用があり、このことを生体フイードバックというのです。具体例を挙げますと、「脆拍」はある時は40になり、またあるときは80になったりしますが、終極にはこれを60〜70ぐらいに落ち着かせようとします。また、「血糖値」が上がれば、中枢神経を刺激してインシュリンを分泌して血糖値を下げるのです。また、血糖値が下がり過ぎると、肝臓からグリコーゲンが動員され血糖値を上げるのです。この作用は、ヒーターの自動温度調整機構と同じわけで、健康な人体にはこのようなコントロール機構、すなわち、生体フィードバック機能があるのです。


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